浜名湖湖北五山 奥山半僧坊秋模様

  • oku17
    2011.11.25浜名湖北部に位置する引佐町の奥山半僧坊を訪ねた。 未だ秋色は浅くこれからかと思われたが、歩くうちに彩の秋にめぐり合えた。

法多山尊永寺秋彩

  • Ha12
    静岡県西部地域の遠州三山のひとつ法多山尊永寺の境内は今が晩い紅葉を迎えている。一年中参詣の客で賑わうが、訪れた日はあいにくの雨模様。しかし、それは紅葉の艶やかさを増していた。

雪の降る前に(白川郷)

  • B04
    12月初め世界遺産「白川郷」を訪ねた。 生憎のしぐれ模様だが観光客は絶えない。 翌朝、そぼ降る雨だったが上がることを期待して集落を歩く。 回復の兆しか茅葺屋根に白い湯気?これは単に家の中で火を焚いた白煙か。 雲の切れ目から朝の陽が射してくる。茅葺屋根に接する柿木が陽を浴びてまばゆい。撮影チャンス到来だ。  

« 尊徳の遺品(4) 第281回 | トップページ | 尊徳の遺品(6) 第283回 »

尊徳の遺品(5) 第282回

 岡部善右衛門は積もる話を続けた。
「二宮尊徳翁はかつての師である、初代岡部善右衛門に礼をしようと思い立ちました。墓を清掃後は直ちに両掛けに戻し、元の羽織を着たそうです。後に尊徳翁は故郷栢山の里にて岡部善右衛門を招き、再び相馬公から恩賜の鶴氅をとり出し、そのいわれを詳しく述べ、永く家の宝として欲しいと贈られたのでした」
「すると岡部家ではこの後から家の什宝となったわけだな」
「そのとおりです。しかし、時が移り三年前の明治二十四年、早くも岡部家三代を経て祖父の名をそのままに襲用した私、善右衛門に、不思議なことが起こりました。一夜の夢に一人の異人が現れました」
「なんと異人が夢に現れたというのか」
 なんだか作り話のような話になってきたと、十湖は机の上に頬杖をついていた。
「夢の中の異人とは、髪を振り乱した白装束の老婆で
  ―この家に久しく保管されたる鶴氅があろう。何ゆえこの家にあるのか。このままでは祟りがあろう。速やかにしかるべき人の手に譲るべし。その人はこれより彼方にあり、ゆめ忘れるなよ― と西方を指差したところで、夢から覚めたのです」
「夢の中の異人とは、まさか鶴の化身ではないだろうな」
 一段と怪しい話になってきたので、十湖は冗談を交えて云ってしまった。
 そろそろ話を切り上げたほうがよいかなと思っていた。
「それが私の代になりまして、以前から重なる不慮の禍に、家運は昔のように豊かになりません。果てはその日の家計にも窮するあまり、心ならずも家宝の鶴氅を金に代え、一時の困窮を救おうとしたことがありました」
「それはいかん。尊徳翁が怒って夢枕に立つかもしれない」
「ですが譲るべき人は西の方というだけでは、一体どこの誰だかわからないし、途方にくれておりました。それで親族と相談したところ、人から人に夢の話が伝わって、西に松島十湖ありと思い当たったのです」
「今、目の前にいるのが当の本人だが、いったい何処に鶴氅を譲られる資格があるというのか」
 十湖は先ほど来、冗談半分で聞き入っていたものの、自分の名が口にされて狼狽した。
「十湖様の報徳の教えに功労が多く、二宮翁の終焉の地たる野州今市、半生の活躍の地相州原に於ける報徳二宮神社の創建をはじめ、自費をもって肖像を刻し遺訓を彫り、誕生の地には建碑も予定していました」
「この程度のことは、報徳社の社員なら多かれ少なかれ実践しているはずだ」
「それはご謙遜というものです。これまで風の便りで十湖様の偉業が伝わってきたのです。俄かに旅装を整え箱に秘めたる鶴氅を携え、さらに先先代から伝わる二宮翁直筆の紙数通と

  ふる道につもる木の葉をかきわけて
  天照る神の足跡を見ん

 と詠じられた翁の三十一文字を添え、十湖様の七十二峰庵に向かったところ、浜松の地へ近づけば近づくほど、ますます報徳の偉業の数々が聞こえてまいりました。ぜひ受け取っていただきたいのです」

にほんブログ村 小説ブログへ

« 尊徳の遺品(4) 第281回 | トップページ | 尊徳の遺品(6) 第283回 »

尊徳の遺品」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/15686/67559477

この記事へのトラックバック一覧です: 尊徳の遺品(5) 第282回:

« 尊徳の遺品(4) 第281回 | トップページ | 尊徳の遺品(6) 第283回 »

2019年1月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
無料ブログはココログ