書籍・雑誌

「お家さん」100年に一度の経済危機だからこそぜひ読んでもらいたい

年末で読み終えたこの本は、今思えば鈴木商店の経営者の一代記であっても、れっきとした日本の資本主義発展への歴史小説でもある。
明治、大正、昭和と生き抜いた主人公は女性経営者、彼女が男尊女卑の時代にご主人がなくなったところから「鈴木商店」を存続させようと歴史の舞台に登場する。
その道は決して楽なものではないが商店に働くみながひたむきに努め鈴木商店を盛り上げていく。
その甲斐あって商店は日本一の年商を上げる巨大商社へと成長していく。
が話はここでは終わらない。さらに多くの不幸が待ち構え、乗り越えようとするも、すでに時代は古い商売の仕方では世界金融恐慌には太刀打ちできない。
ここにこの本の学ぶべきところがあるように思う。
物語の展開も登場人物も興味深い。
詳しいストリーはぜひ本を読んでいただきたい。P1030170_2
推薦の一冊である。

作者 玉岡かおる 、 新潮社「お家さん」

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岡本太郎が撮った「日本」

今年最後の収穫は写真家岡本を知ったことだ。
図書館にはふるきも新しきもさまざまな情報があり利用者しだいでいろいろな発見があるところだが。この日ふと目にとまった「岡本太郎」のタイトル。写真本のコーナーにあるので不審に思い手にとった。
 誰かの太郎を題材にした写真作品集かとおもったが、本人が撮ったものだと知って驚いた。書籍の紹介文には日本で初めて「縄文」に美を見いだした岡本太郎はすかさず「日本」最深部に突っ込んでいった。厳寒の秋田から灼熱の四国、沖縄…。彼の鋭い眼が摑みとった物の背後にある「もの」を鮮明に再現する写真集だという。
作品は1950年~の一部が掲載されている。しかも当時の写真機で連続写真を撮っているもので、随分と熱が入っているなと感じる。この状況を垣間見ることができる作品集であり、何よりもネガのポジをみれるのは貴重だ。
 「縄文」の写真の中には、なにやら大阪万博時に彼が製作した太陽の塔に良く似た土器があった。ひょっとしたらこれがヒントかも?
 写真を志ざすひとに薦めたい一冊である。Pc310158

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「天地人」の原作から

 来年のNHK大河ドラマが「天地人」だというので原作を手にしてみました。
これまで原作者の名前も知らなかったのですが、読んでみて、すぐにも虜になってしまいました。
内容は、上杉家の参謀直江兼続(なおえかねつぐ)の物語で、取り巻きの戦国武将がリアルに描かれています。物語のくだりは書評に任せますが、、この本から得たのは原作者自身の作品の面白さでした。読み終えて感動も冷めぬ間に、早速次なる本「全宗」を一息で読み終えました。Hisaka
 この作品も切り口が今までと違い、ちょい悪の主人公全宗が秀吉と結びつきを強め、歴史の舞台に登場し、最後は秀吉の子作りまで関わっていきます。
始まりは物語を面白くするために前身を甲賀忍者に仕立てていますが、これも面白い。大体、秀吉の側近にこんな人物がいたなんて意外でしたが、あっという間の面白さ。再び、今次の作品に食指が伸びています。天地人のおかげで新たな火坂ファンになってしまったようです。

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菜種晴れと風と共に去りぬ

Nanohana 北海道洞爺湖サミットの会場周辺にある菜の花畑に、参加国の国旗がお目見えしたと報道があった。
この梅雨時期に菜の花とは不思議に思ったのだが、北海道には梅雨はなかった。
下界では、じめじめした梅雨空が毎日続いているが、先日の日曜日などは全国的に大荒れの天気になった。
そのおかげで?愛読書を紐解くことができ、なんと書名はひにくにも「菜種晴れ」だった。
物語は、一女性の苦難に満ちた人生のほんの一部を垣間見るものだが、P6300046_4
登場する主人公二三の凛とした生き方には和製スカーレット・オハラを思わせる。
広々とした菜の花畑を背景に、髪を風になびかせて、
これまでの人生を振り返りつつ新しい生き方を決意する最終章は、さながら「風と共に去りぬ」の主人公と重なった。
こんなにも、菜の花が重い人生を展開するとは以外だった。

サミットにおいても、たかが菜の花と言わず、されど菜の花は歴史の証人なれと、世界のトップに歴史に名を残す協議を期待したい。

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一力節冴える

S4_3    たまたま、山本一力先生の講演会を聞く機会にめぐり合えた。
2月23日静岡市清水区の会場で「江戸の家族力」の演題で開催された。
この日開催時間が迫るにつれ、雨風の強い荒れた天候となったが、聴衆は多く大変な盛況ぶりだった。
中身については主催者に任せるとして、感じたことを一言紹介したい。
当人を目の当たりにしたのはこれが初めてで、テレビで見るのとは少しばかり体形が横に広がっているような気がした。
初対面だと上から下まで目が行ってしまう。
小説書きの人となりを拝見した思いであった。
講演のなかに作品の主人公の話が出るかと期待していたが、それはなかった。
しかし、家族に対する思いやりと自らの教育のあり方についての信念を語るときは、まさに一力節は冴え切っていた。
これには共感するものがあった。
  帰路、気を良くして清水次郎長の生家を訊ねてみた。
小説の「背負い富士」の背景となったところである。
館内には若いカップルが一組、次郎長の人物伝を知ってか知らずか?見学していた。が、彼らの目先には賽銭箱とお守りがあった。
故人を偲ぶとは思われないがheart・・・・生家を写真で紹介します。S2_4
近くへ行ったときはぜひ一度立ち寄って見てください。
生家もいいけど、付近の商店街がいい感じかも。

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銀しゃり

しばらく一力作品を離れていると、次に手にとったときは妙に新鮮な感じがする。
こんなとき読んだ作品がこれ。下町人情のすし屋の物語。
内容を紹介するとコレカラ読もうとする人の楽しみが半減するので詳しくは紹介できないが,感想はずばり、すがすがしい結果を読者にもたらしてくれる。
主人公寿司職人新吉は、若手で自分で店を出している。
次々と事件が起こる中、自分の寿司をいかにおいしくできるか悩みつつ成長していく姿を描いている。Gin
タイトルから受ける感想は、寿司職人の物語かと想定はしていたが、店頭での箱つめ寿司とは思いもよらなかった。
文中、寿司飯を作る場面が出てくるたびに、酢の甘酸っぱいにおいと味が伝わってくる。
それに友人の妹との関係も興味深い。
事件はたいしたことではないが、それでもハラハラさせられる。
だからこそ、ストーリーにのめりこんでいくのかも。
繰り返すが一力作品の人情話ははまる。

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また「こやたちのひとりごと」

人はこのストレス社会の中にあって、生きるために各人各様の癒しを求めている。
今、自分の手元には写真集「こやたちのひとりごと」がある。
(文 谷川俊太郎、写真 中里和人)

又、手にとってページを繰って見た。
新しい発見があった。

「うみのむこうにも きっとこやたちがいる あってみたいもんだ しんせきなんだから」Ehon

港のこやが 癒しを求める私の代弁者として、つぶやいている。

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絵本「こやたちのひとりごと」

先日、静岡市で開催された日本カメラ写真教室において中里和人先生のトークと合わせて、作品を紹介していただいた。「かぎなんか かけたってかぜは はいってくるよこどもたちのあそぶこえだって」詩人谷川俊太郎の詩が添えられた事で、中里氏が撮影した無機質な小屋が生き生きと語りかけてくる。 これは中里先生の作品集というより絵本と言うほうがふさわしい。

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拝啓 小沢昭一様

毎日暑い日が続きます。いかがお過ごしでしょうか。Me21

さて、いつも軽妙な語り口の「昭一的こころ」をラジオ放送で楽しませていただいております。聞き始めて以来、もうずいぶん月日が経ちました。おかげで、しゃべりのアクセント、間のとり方も理解できるようになり、ついつい、駄文を書いていると同じような調子になってしまいそう。もちろん、先生の独特な言い回しやオチにはかないませんが。今回、わたしも、ブログとやらで、日々の出来事をつづり置きたいと考えまして、早速、タイトルを考えてみました。結果は「写真家的こころ」と、どうゆうわけか貴タイトルと良く似たものになってしまいました。内容はアマチュアカメラマン氏の撮影日記のようなものでして、プロ写真家願望のカメラマンが、その夢もかなわず、結局のところ写真撮影だけは趣味として生涯楽しく、作品作りでは日々苦悶している中年おじさんの嘆きでございます。こんなブログのタイトルですが、差し支えなければお見逃しをいただき、写真文化の反映に寄与していただければと思います。いかがでしょうか。どうせ、「三日坊主のこころだー」とおっしゃりたいでしょうが・・・。
次回からは「夏休み大特集」連発ブログでいくぞー!

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山本一力の作家買い

最近,一力作品にはまっている。
作品「あかね空」を手にとってから「蒼龍」をはじめ一力作品を乱読。
あっという間の一年だった。
今読み終えたのは「深川駕籠」だが,その巻末で自分の行動が”作家買い”だと知った。…いいものは良いんですよね。…何がって?…登場人物がいつも意外なんですよね。それにストーリーが現代的いや江戸時代にあっては奇想天外です。これが読者を楽しませる隠し味とか。今晩は「辰己八景」で夢心地です。

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