十湖奇行逸話17 紛糾の調停
北遠二俣町に紛糾が起って論争数ヶ月にわたり町長も手を焼き、郡長が仲裁に入つても納まらず益々紛糾を重ね自治体の破壊を免れざず危機に翁が仁侠的精神から仲裁に乗りだし双方の代表者を旅館福田屋に呼び付けて三日間の逗留で円満解決をなし其報酬として貰った金は翁が出発の朝生魚を買ひ町の隅から隅まで一軒残らず解決の祝ひの印として配り花火を打揚げ菰冠数樽を抜いて大振舞ひをした
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