十湖奇行逸話21 殺生の禁を破る
翁の厳父源左工門死去の後は蚤、風と錐も生を絶たず只管殺生を戒めたりが或る年田畑の害虫発生蔓延の被害甚しきを見て自誓を破り害虫駆除に奔走し農民を激励すると共に幾百萬の害虫を捕獲す名和昆虫王之れを聞きて遥々来視し其の標本を携さへ帰りて翁に頌徳表を迭らる、翁笑って日く「自から殺生の禁を破り生を絶ちて徳を頌せらる為政の要はそれ斯くの如き乎」と
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