« 十湖奇行逸話21 殺生の禁を破る | トップページ | 十湖奇行逸話23 十翁稲荷を祀る »

2015年9月15日 (火)

十湖奇行逸話22 鶯張の座敷

   翁が居宅を人手に渡さうと腹を決めた或る年の春「巣立ちせよ燕我家をうらぬうち」の述懐を吐いて貧生活のドン底を示し眤近な某が翁を訪づれると「俺が処は鶯張りだよ寒かろうがマア泊まれ」筍でも掘って飯を焚かそうといったので不審に思った某は四邊を見廻はすと畳が一枚も敷いてない、翁の曰く実は檀那寺で畳がないといふから家の畳を全部呉れてやったのだからソレデ此の通り鶯張りだと恬淡なものである

にほんブログ村 小説ブログ 歴史・時代小説へ
にほんブログ村

| |

« 十湖奇行逸話21 殺生の禁を破る | トップページ | 十湖奇行逸話23 十翁稲荷を祀る »

十湖奇行逸話」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 十湖奇行逸話22 鶯張の座敷:

« 十湖奇行逸話21 殺生の禁を破る | トップページ | 十湖奇行逸話23 十翁稲荷を祀る »