十湖奇行逸話34 百円のお茶代
翁は某富豪(特に名を秘す)とは大の不仲であったが此仲間同士が呉越同舟の思ひで弁天島の某旅館に遊んだ某富豪は名代のシミッタレで一文の茶代も置かないのを見た翁は帰り際に玄関で旅館の主人を呼んで「オイ百円茶代をやるから請取を書け」といはれ主人は早速頭をペコペコして請取書を出したが現金のお渡りがないので遠廻しに催促すると某日はそのままズンズン帰って翌日某富豪を訪づれ俺が百円茶代を立替へたとて百円を取り旅館に送った。
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