十湖の高弟・大木随處のこと
先日、図書館で随處に関する本を手に取った。
大木随處は18歳で俳人松島十湖に入門し、後に十湖から「七十二峰庵」の号を譲られる。
十湖が死ぬまで一番弟子の高弟として尽した。
書名の表紙は「七十二峰庵 大木随處 写真で探る田園俳句蒐”十七音 心のタネ”」
「随處孫の会」が句などの作品を後世に残したいとの思いから新聞報道を通じて協力を呼びかけた。
その結果A4サイズ122ページにわたる随處の作品集が出来上がった。
内容は写真も多く、句、年表、俳画、本人使用の七つ道具の紹介と多岐にわたる。
同書を垣間見るにつけ、俳画の中にふんだんに登場するだるま、ひょうたん、虎(寅)の絵はまるで漫画のよう。
ひょっとしたら明治時代の漫画の魁か?見る者を和ませてくれる。
全頁を通じ、随所に随處の人なり、性格が見えてきて飽きさせない。
作品の中から引用一句
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