梅の香り
家中が梅の甘酸っぱいフルーティな香りに満たされる。
決して嫌いなにおいではない。
この時期になると採れたばかりの小梅が和室で乾されている。
何をしているかといえば、いうまでもない。梅干作りと梅酒つくりに梅サワーといったところか。
私の口に入るのは小さな梅干だけである。
妻の唯一の作る楽しみの一つであるが、徹夜でやるから翌日には口から出るのはため息とボヤキばかり。
さて、作業中の重石のそばに「純」35度のビンを発見した。
高い酒だから大切に飲んでいたのに梅の消毒だとかで、大義名分の理由で無造作にも使われてしまった。
梅の香りが部屋中に立ち込めて癒されるのは歓迎するけど、いとも簡単にわが愛する酒が消えてしまうのは残念でならない。
テレビでは天気予報をやっていた。九州あたりが明日は入梅だとか。
うめのあめと書いて「梅雨(つゆ)」と呼ぶこの季節。わが家にあっては梅が天下で「純」にとっては災難である。自分にとっては露と消えた「純」が愛おしい。
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