菜種晴れと風と共に去りぬ
北海道洞爺湖サミットの会場周辺にある菜の花畑に、参加国の国旗がお目見えしたと報道があった。
この梅雨時期に菜の花とは不思議に思ったのだが、北海道には梅雨はなかった。
下界では、じめじめした梅雨空が毎日続いているが、先日の日曜日などは全国的に大荒れの天気になった。
そのおかげで?愛読書を紐解くことができ、なんと書名はひにくにも「菜種晴れ」だった。
物語は、一女性の苦難に満ちた人生のほんの一部を垣間見るものだが、
登場する主人公二三の凛とした生き方には和製スカーレット・オハラを思わせる。
広々とした菜の花畑を背景に、髪を風になびかせて、
これまでの人生を振り返りつつ新しい生き方を決意する最終章は、さながら「風と共に去りぬ」の主人公と重なった。
こんなにも、菜の花が重い人生を展開するとは以外だった。
サミットにおいても、たかが菜の花と言わず、されど菜の花は歴史の証人なれと、世界のトップに歴史に名を残す協議を期待したい。
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