菜種晴れと風と共に去りぬ
北海道洞爺湖サミットの会場周辺にある菜の花畑に、参加国の国旗がお目見えしたと報道があった。
この梅雨時期に菜の花とは不思議に思ったのだが、北海道には梅雨はなかった。
下界では、じめじめした梅雨空が毎日続いているが、先日の日曜日などは全国的に大荒れの天気になった。
そのおかげで?愛読書を紐解くことができ、なんと書名はひにくにも「菜種晴れ」だった。
物語は、一女性の苦難に満ちた人生のほんの一部を垣間見るものだが、
登場する主人公二三の凛とした生き方には和製スカーレット・オハラを思わせる。
広々とした菜の花畑を背景に、髪を風になびかせて、
これまでの人生を振り返りつつ新しい生き方を決意する最終章は、さながら「風と共に去りぬ」の主人公と重なった。
こんなにも、菜の花が重い人生を展開するとは以外だった。
サミットにおいても、たかが菜の花と言わず、されど菜の花は歴史の証人なれと、世界のトップに歴史に名を残す協議を期待したい。
| 固定リンク | 0
「趣味」カテゴリの記事
- スズムシは我家の夏の風物詩(2021.08.07)
- 四五の写真ガラス乾板(2020.12.08)
- 藤花鑑賞中(2019.05.09)
- 数分の出来事(2018.10.13)
- むしのおんがくかい(2018.09.07)
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 「遠州の文化人」墨華堂エッセイ集(2021.10.23)
- 老いてはカメラにしたがえ(2019.12.19)
- 曼珠沙華点描(2017.09.23)
- 秋葉街道 塩の道 竹林喜由写真集 (2016.11.20)
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 稲田遥かに遠花火(2023.08.23)
- 笠井まつりが開かれた(2023.08.18)
- クマゼミの居場所(2023.07.29)
- 盆が過ぎれば祭が来るぞ~笠井まつりの紹介(2023.07.21)
- 遠数大念仏が来た盆供養祭(2023.07.18)
「園芸」カテゴリの記事
- ガーベラ讃歌~フラワーパークにて(2022.03.19)
- 昆虫鑑賞へのいざない(2021.04.02)
- 秋の風物詩に足るもの(2018.11.10)
- 美しさは丹精の証し(2018.11.04)
- 白い金平糖(2018.09.30)
コメント