週末畑人の冥利
真夏のこの時期、週末畑人の仕事は草取りで忙しい。
しかも草取りといっても雨が降らないため、土は固く、草は根っこからは取れない。
1週間もすれば、また繁茂する状態である。
でもこの畑を借りたときから比較すれば、ずいぶんと雑草の種類も質も変わり、作物のためになっているようだ。
雑草自身がコンパニオンプランツの役割と、水分を保持するのに一役買っている。 夏も終わりに近づくころ、その畑にも毎年そばの種をまく。
実はそばの種をまくことも、畑の雑草、とりわけ外来植物を撲滅するのに役立ったのではと思われ、学者先生の研究成果が発表されていたことを思い出した。
どこの荒地でも外来雑草を退治するためには除草剤を散布するが、これは地中の微生物までを殺してしまうため畑ではあまり芳しくない。これに代わってそばの種をまくことが外来種を押さえ込むのに効果があるという。そばにはルチンが含まれており、これがアレロパシーの原因物質としてブタクサの繁茂を阻んだという。(アレロパシーとは、植物が化学物質を出してほかの植物を押さえ込む作用のことで、落葉や根から土壌へ染み出したり、葉や茎から大気中へ放出したりして、植物だけでなく昆虫、微生物などを遠ざける科学的な作用)
そのため、わが畑にも外来雑草が消えてきたのかもしれない。いずれにしても、いまだ研究段階だとか、自分自身もその推移を見守り、自ら実践して確信がもてたら、週末畑人として冥利に尽きるのではないかと思うがいかがか。
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