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2008.11.19

声をかけたい人がいる

妙なもので車中に流れる音を変えただけで、通勤途上の風景がまるで違って見える。
毎朝、通勤時間はニュースを聞く。
暗いニュースが多いので今回はCDをかけてみた。
流れてきた曲は徳永秀明のアルバムから、「雪の華」。
いつもなら、この時間帯には50CCバイクがのろのろ走っているはずだ。
真黄色のジャケットを着た小柄なおばさんが乗るバイク、低速で道路の際を申し訳なさそうに行く。
こちらもじゃまっけだなと思いつつ行過ぎる。
今日は違った。
通り過ぎる大型トラックの横風にあおられ、ふらふらしている。
渋滞の道は20キロ程度の低速でも、行きつ戻りつ進む。
とうとう彼女の工場の前まで来てしまった。
途中「がんばってるね」って声をかけたくなってしまったが、
無事到着を心で祝った。
他にもう一人、すね毛むき出しの競輪選手風の中年男性。
やはり黄色いシャツ着て自慢そうに自転車のペダルを踏んで行く。
今日は走っていない。何か物足りない光景である。
 妙なものでいつも見ている世界が、フィルムの一こまずつ静かに流れていくようだ。
 ふと我に返ると、職場の入り口に達していた。
「かもめはかもめ」の曲が終わりのコードを奏でていた。Goza3

 

本日の曲メニュー:雪の華、いい日旅立ち、あの日にかえりたい、未来予想図Ⅱ、かもめはかもめ

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