岡本太郎が撮った「日本」
今年最後の収穫は写真家岡本を知ったことだ。
図書館にはふるきも新しきもさまざまな情報があり利用者しだいでいろいろな発見があるところだが。この日ふと目にとまった「岡本太郎」のタイトル。写真本のコーナーにあるので不審に思い手にとった。
誰かの太郎を題材にした写真作品集かとおもったが、本人が撮ったものだと知って驚いた。書籍の紹介文には日本で初めて「縄文」に美を見いだした岡本太郎はすかさず「日本」最深部に突っ込んでいった。厳寒の秋田から灼熱の四国、沖縄…。彼の鋭い眼が摑みとった物の背後にある「もの」を鮮明に再現する写真集だという。
作品は1950年~の一部が掲載されている。しかも当時の写真機で連続写真を撮っているもので、随分と熱が入っているなと感じる。この状況を垣間見ることができる作品集であり、何よりもネガのポジをみれるのは貴重だ。
「縄文」の写真の中には、なにやら大阪万博時に彼が製作した太陽の塔に良く似た土器があった。ひょっとしたらこれがヒントかも?
写真を志ざすひとに薦めたい一冊である。
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