お買い物
先日のNHKの番組中、カメラ好きの老人がテレビのドラマに登場した。
見てない方も多いので、ちょっと筋書きを紹介する。
制作者の弁によると「『お買い物』は、田舎のおじいさんとおばあさんが東京にお買い物に行く、ただそれだけのお話です。2人にとっては大冒険ですが、そこにあるのはゆったりとした時間と、何でもない日常。そして無記名の善意。社会の闇も対決も悲恋も出てきません。」と。もう少し親切に紹介すると、家へ閉じこもりの老人に、ある日、東京のカメラ店からのダイレクトメールが届く。
世界の中古カメラ市へのお誘いだ。老人は俄然、行くことを決意する。
しかし、足が悪く、歩くのが覚束ないため、足を鍛え始める。
いよいよ上京の日。老夫婦は東京に住む娘のところに転がりこみ、カメラのお買い物が始まる。
カメラの見本市では、やがて1台の中古カメラに眼がいき、買うか買わないか悩むが、妻の心配をよそに買ってしまう。
じいさんのこの満足感は画面を通じて十分視聴者に伝わる。
久米明と渡辺美佐子の老人夫婦が好演している。こんなあらすじだ。
老夫婦の珍道中は、危うく滑稽ではあるが、視るものの心を和ましてくれる。
また、田舎から東京渋谷までの道中の風景もよい。それに久米老人のカメラを手に入れてからの顔がいい。
カメラ好きはあんな顔をしているなあと、われながら照れくさくなった。
やがて、じいさんは亡くなってしまうが、家族に回想されるシーンでのカメラにまつわるエピソードは、カメラ好きの死に方としては同情するとともに、自分もそうありたいと羨ましくもあった。
いつの日か、じぶんにもそんな日が来るだろうと思うが、このドラマのような筋書きがうれしい。それまでカメラの中古市をやっていてくれると良いが・・・・
ところで、このドラマに登場のよく似た見本市には過去の3回ほど行ったことがある。
いつも大盛況の中古市だ。
でも買ってきたのはこの写真の一台だけ。
探す悦び、買うまでのプロセスが楽しい中古市であった。
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