三たての魅力
これは手打ちそばのうまいそばの条件だそうだ。
先日、豊橋の蕎麦屋へ入ったときもこの能書きがあった。
そば通にとっては、この条件を満たしている店こそが訪ねる対象となる。
しかし、必ずしもこの条件を満たしているからといって、おいしいとは限らない。店のこだわりもあり、
地域性もあり、そばの種類、粉の混ぜ具合によっても違うだろう。
現に自分自身が楽しみでそばを打ってはいるが、そのたびで味も香りもちがう。やればやるほど「なぜ」ということばが出る。
そばの三たてとは「引き立て、打ちたて、茹でたて」のこと。
人によってはさらに「とり立て」を加え「四たて」がさらにうまいそばという。
確かに、手作りそばのおいしさを言い当てた条件だと納得する。
さて自分の打ったそばはというと、そば粉のブレンド方法によっても、味、のど越し、色、香りに違いが生じるだろう。
人によって好みが違うのでブレンドにより使い分けることができ、食する者を唸らせることができたなら職人冥利に尽きるというところだろうが。
それが分かっただけでも、そば打ちの面白さがある。
手打ちそばを打つことはいかに奥が深いか、長く続きしそうな趣味のひとつである。
せめて、「三たて」だけは、そば屋の選択最低条件として、それ以上のおいしいそばにめぐり合いたいものだ。
| 固定リンク | 0
« お買い物 | トップページ | 蕎麦旬菜 つるや »
「グルメ・クッキング」カテゴリの記事
- 夏野菜(2018.06.29)
- 芋がコンニャクになる(2017.12.27)
- コンニャクイモ(2017.10.29)
- アケビ(2017.10.01)
- 金山寺みそ(2017.08.01)
「そば」カテゴリの記事
- 雪の如しソバの花(2017.09.30)
- そばの花と木喰上人の歌(2022.10.10)
- おひさまの舞台(2011.09.21)
- 黄昏のソバ畑(2010.10.26)
- 今年のソバ畑(2010.10.11)
コメント