鉄舟という男
小説もテレビのドラマも幕末編は興味深い。
とりわけ、NHKの大河ドラマの「龍馬伝」は絶好調だと個人的には思っている。
時代背景といい、歴史上の登場人物といい、まさにドラマに引き込まれてしまう日曜日の放映時間帯だ。
そんな中にあって、ふと思うのだが主役と反するもう一方の側はみんな悪者なのか、愚かなのか。
善悪人がいるから筋書きが面白いのであって、この時代はいかがなものか。
とかく主人公に贔屓目になるのが物語の展開だが、歴史の一コマとなるともう一方の側の人物の動きも興味深く、知りたくなる。
山岡鉄舟という男は、もう一方の歴史の立役者であろう。
先日、静岡市で開かれた直木賞作家山本兼一氏の講演会で「鉄舟」に関する著作の中身に触れていた。
このとき鉄舟がなぜ静岡になじみがあるのかその理由をはじめて知った。
清水次郎長が一役買っていたのだ。
そればかりではない。
最後の将軍徳川慶喜の名代として西郷隆盛と江戸城の明け渡しの談判をしたというのである。
詳しくは著作を読んでいただくのが一番だが。
幕末の一方の側鉄舟の活躍を知ることも歴史を面白くするのではなかろうか思う。
今、彼の偉業と人物伝にぞっこん惚れこんでしまっている。
山本兼一氏の小説「命もいらず、名もいらず」下巻「明治編」は一段と面白い。
※写真のサインは山本兼一氏のもの。なぜかどくろがかかれている。その理由がわかる方はコメント希望します。
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