作家加藤廣を読む!勝者に悲哀、敗者に美学
もし、新聞の文化欄(2010.10.16付け中日新聞)で加藤廣氏の名を見つけなかったら、この本にはたどり着かなかっただろう。
「信長の棺」書名からして読書欲を満たしてくれそうな感じはしないが、デビューしたのが75歳でそれからの5年間で本能寺三部作を刊行したというからすごい。
記事をここまで読んで「一丁読んでみるか」という気を起こさせてくれた。
当書は信長の遺骨のありかを探していく面白い展開でミステリーだ。
読者をどんどん小説の中へ引き込んでいく。
もちろんその過程では標題のとおり人間のドラマを描いている。
文庫本2冊であったが、あっという間に2冊完結は読み終えてしまった。
筆者の肩書き、社会人経歴も興味がある。
いずれにしてもちょっと嵌ってしまったかなという感じだ。
次は「秀吉の枷」に手を付けようかと手ぐすねを引いている。
| 固定リンク | 0
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 「遠州の文化人」墨華堂エッセイ集(2021.10.23)
- 老いてはカメラにしたがえ(2019.12.19)
- 曼珠沙華点描(2017.09.23)
- 秋葉街道 塩の道 竹林喜由写真集 (2016.11.20)
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- おどる胞子たち(2023.01.31)
- 初めてのお参り(2023.01.13)
- 冬紅葉の浜松城公園(2022.12.04)
- 鯉が飛んだ(2022.12.01)
- 旧鈴木家屋敷がカフェに(2022.10.24)
「読書」カテゴリの記事
- 「素人寫眞」百閒の言い分(2021.04.19)
- 老いてはカメラにしたがえ(2019.12.19)
- 秋葉街道・天竜川 ひとり歩きの旅(読後感)(2019.02.02)
- 自由研究(2018.07.29)
- 至福の時間(2018.07.21)
コメント