さざんかの花
浜名湖に遠州の空っ風が吹いてくると、さざんかの花の色が冴えてくる。
奥浜名湖にも湖岸の公園には多く咲いている。
寒さに立ち向かい凛としている様は、風景のなかでの存在感を魅せつけ感心する。
養鰻場の裏手に周ったところ、実を付けて風に口をあけているザクロを見つけた。
中にオレンジ色の透きとおった粒を見たとき、自分の口中にはすっぱいものを感じた。
かつて隣家の裏にも庭木として植えられていたが、子供の頃の甘酸っぱい思い出が甦ってきた。
ふと、さざんかの花びらが赤いじゅうたんの上に散った。
空っ風は容赦なく自分の顔をたたく。
襟を立てたままその様子をカメラに収めた。
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