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2011.11.06

金泥書の魅力

今年の文化の日は、私にとっても一段高い文化を体験した。
この日静岡県立中央図書館へ資料の閲覧で訪れたところ、下記のイベント情報が気になった。
Kindei01
展示 福島久幸  「金泥書に輝く江戸の文化」
「奥の細道」「芭蕉文集」「おらが春」「春風馬堤曲」 ほか、巻物など三十点を展示。
金泥とは何のことか展示を見るまでは全然理解していなかったのだが、この書かれた作品が、少なくない行程のなかで緻密に仕上げられることで完成することを知った。
紫紺の紙に金色に輝く書はどれも神々しく、展示作品に見入ってしまっていた。
 近寄ってきた男性から声を掛けられ、作品作りについて説明を受けたが、まさか本日の出展者ご自身であったとは最初は気が付かなかった。大変わかりやすい説明で十分に理解を深めたところで「おいくつになられましたか」と訊ねたら90歳だという。Kindei02
気さくにお答えする態度には気負いもなくお年の割には背がしゃんとしており「金泥書づくり」は職業ではなく、本業は歯医者だという。冗談かと思ったが実演を見て納得した。
1時間足らずの実演含めた講座が引き続き会場で催され、和気藹々とした会場の雰囲気に、文化の日に良い贈り物をいただいたと帰路は足も心も軽かった。

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