精密検査
写真が趣味だなんていっても、健康であればこそできる仕業だ。
常に体調には配慮し、自分ではどこも病んではいないと自負していた。
暮れも押し迫った30日郵便で届いたのが、病院からの検診結果だった。
封筒の厚みで、いやな予感がした。
胸部CT、胃要精密、大腸要精密といずれも今まで経験したことのない通知だった。
年を越し、先日最後の精密検査を終えた。
過ぎてしまえばこんな程度の事かと気弱な自分の思いを打ち消した。
だが今年の正月から検査の実施日までの間は憂鬱だった。
このことを同僚に言えば、
「職場にも厄病神がやってきた。お祓いをしたほうがいいかな。」
なんて云うし、自分だけがこんな苦痛を味わっているわけではなかった。
他の同僚のところにもそれぞれ結果通知(厄病紙?)は届いているようだ。
これを厄病神と捉えるか否かはその人しだいである。
大腸の精密検査は痛み止めの処置だけでカメラを体内に入れるので医師の言葉は聞こえる。
「ポリープがありましたよ。取りますね」
「お願いします。」
「あれ? もうひとつありましたよ。」
「・・・・。」
自分は返事ができず、気が遠くなった気がした。
検査を終えて医師から言われた。
「良かったですね。!ポリープが2つ見つかりましたよ。取りましたから!」
ほんとに見つかってよかったのか、要するに血便の原因が分かったからと言う意味なのだろうか。
それともあるべきものを早期に発見でき処置できたことへの「良かったですね。」だったのか。
今となっては、厄病神の厄払いをするより、早期発見で処置できたことを喜び
~今年は春から縁起がいいねえ~と自分に言い聞かせた。
久しぶりに落ち着いて手元にあった年賀はがきを見直すと、ここ数年当らなかったお年玉抽せんの当りが、2本あった。(PHOTO BY浜北森林公園にて)
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