面の由来
2月、豊橋市内で鬼祭りが行われる神社境内の光景である。
赤い毛氈の販売台の上には鬼の面がずらりと並べられている。遠目にはそう見えた。
近づいてみると、鬼の角かと思ったものが実は天狗の鼻だった。
いったいこの面は何処で披露されるのか首を傾げた。
ひょっとすると赤鬼、青鬼を退治する中に天狗も居るのか。
祭りの由来を尋ねると、安久美神戸神明社の鬼祭は本の神話を田楽にとり入れて、神事としたものだと言われている。国重要無形民族文化財である。
高天原の大神様のところへ、暴ぶる神が現れていたずらをする。
それを武神がこらしめようとして戦い、最後は和解して仲良く神楽の舞をしたというのである。
赤鬼は暴ぶる神を、天狗は武神を表わし、神社創立当時から地元の農民によって、年々農作物の豊作を祈るために行われたと言い伝えられる。
現在これを赤鬼と天狗の「からかい」と称している。
私は当日この「からかい」を残念ながら見ることはなかった。
見ていれば、なるほどと思ったかもしれない。
ちなみにどちらの面が売れるのか。(多少現物とは似ても似つかない面だが)
どちらも買っていくそうな。
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