真夏の緑の中
初夏までは足しげく通っていた散歩コースも夏の暑さの中では避けてきた。
雨が降ったら行ってみたいとの思いから、やっと待望の雨が降ったその日に訪れてみた。
浜北森林公園内の散策コースはそれぞれの好みで決まる。
雨の日には湿地帯をコースに含んでみたいとかねてから思っていたので足は自然にその方向へ向いた。
園内の池から軽く坂を上がり花木の森を抜ける。春先にはミツバツツジや桜で華やかであった。
そしてアカマツ林を一気に下れば湿地帯へと出る。
見慣れた光景だが季節が違うと差し込む光の強さが違うようだ。
柔らかく優しく感じた春の光は今は消え、夏のぎらぎらした太陽を森の緑が包み込む。
静かな日陰の散策地は一瞬暑さを忘れさせてくれる。
それに雨上がりの爽やかな空気感は高級リゾートの高原の夏を連想させる。
あれこれ思いながら湿地帯を一周すると「マムシに注意」の立札が前を阻む。
青空の下にハラハラと雨が降ってきた。
高級リゾートの高原だなんて妄想は捨て、タオルを被り帰路を急いだ。
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