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2015.01.24

灯のみ櫓かな

 道沿いにある街灯は、錆びついた梯子に括りつけてある。
 よく輪郭を観察すると「火の見櫓」であることがわかった。
 梯子の何段目かは確かに足がない。これではそれ以上、上がることはできない。
 だが基礎だけはしっかりしているようだ。コンクリートで固め「昭和」という時代を膝下と支えてきた。
 だが、もうこれ以上は前に進むことはできない。かつて地区の「火の見櫓」として火の用心を守ってきたが、今となってはお払い箱だ。
 地区はそれを見逃さない。
 それなら他に生きる道があるはずだ。
 「廃物利用か」
 「名誉ある撤退だ」
 「生まれ変わりさ」
結局「灯のみ櫓」として防犯灯に生まれ変わった。Hinomiyagura

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