鳳来寺山と芭蕉
鳳来寺山の参道にはユニークなモニュメントが多数ある。
その中に俳人松尾芭蕉が残した句があった。
由来は、新城の俳人で商人である太田白雪の招きで鳳来寺山に案内された時のこと。
芭蕉は持病の腹痛のために山に登れず麓の家根屋に泊まった。
宿の主人は寒さに震えている芭蕉の体を気遣って夜着(かいまき)を出したところ
夜着ひとつ祈出して旅寝かな
その夜、今日一日を振り返り
こからしに岩吹きとかかる杉間かな
と詠んだという。
詳しくは句碑に書かれているが、芭蕉にとって思いがけない出来事があったことを知る。
モニュメントには、そんな事態とは裏腹な顔をしている芭蕉が、優しく微笑んでいるようだ。
アーチストの方は詠まれた句から連想したことだろう。
私には参道が明るくなった感じがする。
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