なごり雪の秋葉山
浜松市の北方に位置する標高866mの秋葉山は、表参道が春野町の下社付近から発している。
ほかに裏参道として天竜川の流域に沿って2つの道がある。
昨今では裏参道を利用する人は少なく、駐車場が整備された表参道を行くことが多い。
これまでに何度か訪れた山であるが、今回のように雪の時に登るのは初めてであった。
暦の上では春が来た3月上旬、天候が冬型に戻り、風花が舞いそうだとの気象予報を得て雪の参道を行くのを期待した。
だがこの地方ではめったに雪に遭遇することはない。
単身、表参道の入り口に立った時、霜でも降りたかと見まがうほどの白さの道が続いている。
歩き始めて1時間、かつて茶屋があったという地点まで来たころには雪道を歩いていた。
さらに坊の跡や周囲の雪景色を楽しみながら1時間で山頂に到着する。山頂には三角点はなく秋葉神社の総本宮が建っている。
あたりは無音の世界と云ってよく、時折、秋葉の森を形成するヒノキの枝から雪の舞い散る光景が目に入る。
しばらくして頭上に黒雲が速度を増して現れた。天候が悪化するのではとの予感から、休む間もなく下山路をとる。同じ道を引きかえすだけである。
雪の中に残る自分の足跡を辿って一目散に下った。
案の定、下界におりたときは風花が舞っている。
もう少し山中で雪を楽しんでいてもよかったかなと悔やんでいた。秋葉山への道
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