想定外
まったく幼児の言葉がわからないことがある。
1年前までは言葉の意味が分からないまま、親の言うことがおうむ返しで返ってきたのに、今ではその児が意味を理解して、上から目線で大人を責めるのである。
大人を責めるといっても「なぜ、どうして、理由は」と質問攻めなのだ。
成長が著しいのはうれしい限りだ。
孫と積み木で遊んでいたところ、畳の上に積み木で花を模る。
「うまく置いたね。花になってるよ」
と孫を褒める。すると嬉しそうに言葉が返ってきた。
「じいじ、これはね、ちゅばちぃというんだよ」
語尾がよくわからなかったので、適当に復唱して
「そうか、ちばちぃというんだ。君はものしりだね」
「そうじゃないんだってば。ちゅばちぃだよ」
「ちゅばちいでいいのかい」
「ちがうってば、ちゅばちぃ」
とうとう孫は、理解できないじいじに対し怒って泣きだす始末だ。
ーーこっちが泣きたいくらいだよ
じいじはぼやくが口に出しては言えない。
帰宅した母親に聞いてみた。この言葉の意味を・・・
「ああそれは椿のことね」
「ちゅばちぃはチュバキであって椿のことか。でも、なんで椿という花の名を知っているのか」
「子供の執着心だわ。たまたま、この花の名だけは知っているの」
孫の通っている保育園で覚えたようだという。
じいじにとっては、全く想定外のことであった。
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