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2015.07.03

深夜の目覚め

 ふと夜中に目が覚めた。
 雨の滴る音が聞こえる。
 天気予報では雨を予想していたので一瞬納得した。
 音の間隔は一定である。
 だが、雨だれの中に金属音が微かに混じっている感じだ。
 そんなはずはない。
 音の正体は壁に掛けられた我が家の古びた時計の音であった。
 先日修理したばかりで慣れ親しんできた頃の音と変わってしまった。

 夜中に目が覚めることはあまりない、寝なおしてみる。
 夕べのことが思い出される。
 通夜にいってきた。あまりに突然の死で人の命の儚さに心がいたんだ。
 趣味の世界では一世を風靡したことのある老人だが、今も現役でいたならどんなに葬儀が立派だったろうか。
 すでに現役をのいて二年になるが愛妻もすでに亡く孤独な死であった。
 どんなに生前は立派な方でも、近くに看取る人がいないと、こんなにも寂しい旅立ちとなるのか。
 自分とも置き換えて考えてしまった。
  我が家の古びた時計は相変わらず等しい間隔で時を刻んでいる。
 いずれこの音も自分の耳にも聞こえなくなることがあろう。
 故障が先かか、体力限界が先か、深夜の目覚めは普段と違う想いが錯綜していた。Siyanotokei

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