普段の街
師走の風が街に届こうとしている。
街は普段とおりで季節だけが変わろうとしているから。
いつの頃か街路樹が植え変わった時から、街に新しい住人が増えた。
ムクドリの大群である。夕暮れになると集団で移動し街路樹をねぐらとする。
鳥の数も多いことから落ちてくる糞の量も生半可ではない。朝になれば歩車道の汚れは誰の目にも明らかだ。
その対策に頭を悩める行政は刺激音で鳥を追い払う策を選んだ。
夜間だけ音を発するというものだが決して心地良い音だとはいえない。
写真には鳥のいない街が写っている。そこには刺激音までは写り込めない。
普段通りの街の風景だけが存在するだけだ。
間もなく空っ風が吹き抜けて、鳥のいない街路樹の葉っぱを撒き散らしながら季節を変えた街へと変わっていくだろう。(撮影地 :浜松市中区鍛治町)
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