ナンキンハゼの実
月めくりカレンダーは、とうとう12月の一枚だけになった。
今年も1年の経過が早かったと感傷的になっているところである。
原因は月刊カメラ雑誌のフォトコンテストに集中的に取り組んだことだと思っている。
それが当該年の分がすべて終了したがために虚脱感となったと自己診断をした。
それにしては胸に穴が開いたようでポカンとしてしまった。
雑誌へのフォトコンテスト応募は昨年の12月に遡る。応募自体を忘れていたところへの突然の入賞通知が届いた。
以来これに気をよくして次号、さらに次号へと応募したところ、過ぎてしまえば、昨年の12月以来6ヵ月入賞という結果を得た。楽しいうえに「燃えた」という表現が当てはまる。
だが、今はポカーンである。
来年も応募しようかしまいか、途方に暮れているうちに締切日が来てしまっていた。
休日、気分転換に近くの公園を散策した。
最初は名を忘れていた木だったが、見るたびに思い出すようになった。 秋が深まって葉が紅葉し、黒い実が白くなるとシジュカラなど小鳥たちのエサとなる『ナンキンハゼ』である。
鳥たちが白い実をせっせと啄んでいる。
甘い砂糖にくるまれたマメ菓子に見える実は、鳥には好物でも人間には毒である。
澄み切った冬空を背景に鳥たちの啄む様は写真になる。だが、こうした時に限って大抵カメラを持っていない。 今回もそうだ。スマホで撮れるのはせいぜい木だけであった。
春には新緑を、夏には木陰、秋には紅葉、冬には実となり自然界への貢献度は至って高い。鳥たちからも実の提供で好感度を増している。
こんな木が好きである。
さてナンキンハゼに励まされて再び月例応募にチャレンジするのか、いつものシャターを押す指が微妙に動いている。
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