愛知県二川宿
JR東海の下り列車に乗れば、豊橋駅のひとつ手前の駅が二川である。
かつて宿場町として賑わった二川宿が残っている。
近年町並みが整備され、折からの季節に因んだひなまつりにあわせて、それぞれの軒先につるし雛が飾られている。
その中核となるのが二川宿本陣資料館だが、江戸情緒を体感できる貴重な施設で多くの観客で賑わっていた。
一歩街道筋から外れると、奥行きのある町屋のなごりが現代の生活空間へと続いている。
旅籠屋「駒屋」の小路は静かな佇まいがつづき、時折住人の姿が見うけられる。きっと近道にでもなるのだろう。
この日、寒さに襟を立てて撮影していると、遠くから一匹の老猫がじっとこちらを睨んでいる。
まるで「こっちへ来い」とでもいうように見えたので、近づけば同じ距離間で歩き始める。
それまで気が付かなかった裏小路へと誘ってくれた。
二川宿の路上観察となったことは言うまでもない。
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