たそがれの街
この日、飲み会があるので街へ出ていくと、空は既に黄昏懸っている。
開会までには時間があったので会場までは遠回りして行くことにした。
久々に集まる職場のOBらとの飲み会は最近の楽しみでもある。
南にアクトタワーを臨みながら歩いていると、いつの間にか水辺のある風景に変わっていた。
たそがれの街の表情をそのまま水面に映し、この街にこんな光景にめぐり会う場所があるなどとは思いもよらなかった。
いつも持ち歩くコンパクトカメラは、どんなシーンでも切り取ってくれて都合がよい。
シャッターを切れば心なしか癒され、一瞬だが脳裏に歌が流れてきた。
――♪雨にぬれてた たそがれの街
♪あなたと逢った 初めての夜
年に似合わず、感傷的な気分に浸っていたところ…この歌なんだたっけ。
歌の題名が思い出せない。
いよいよ自分の頭脳も、たそがれになってしまったのか?
ふと時計の針を見た。
飲み会の開会時間が迫っている。
我に返って会場へと足早に向かう。
鼻歌交じりで行くうちに、ちあきなおみの「たそがれのビギン」の題名を思い出していた。
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