偶然の遭遇
作家赤瀬川原平氏が亡くなって久しい。
彼の著書を好んで読んで来ているが、亡くなってからは新刊を目にすることなくわすれつつある日々であった。ところが、ある日出るはずもない新刊にたまたま図書館で巡り合ったのだ。
『世の中は偶然に満ちている』
という書名で、内容は生前つけていた日記をそのまま本にしたようなものである。氏は偶然にひどく関心があったようで、日々に起こる偶然を夢とともに書き留めていた。
世の中はまさに偶然に満ちているという。例えば暫く会わない友人に手紙を書くとその日に本人と道でばったり会ったりするなど、さまざまな偶然が綴られている。これって誰にでも起こりうることで何ら不思議とは思われないが、氏はそんな日常を無視できずに不思議の世界を感じていたのかもしれない。
今回自分が図書館で、たまたまこの著書を目にすることなったのは偶然の成せる技だったのかもしれないが、その時は何ら気にはしなかった。
先日、石垣島へ行く予定があった。空港へいくとANAのカウンターは何と大混乱に陥っており、いつまで経っても搭乗手続きができない状況であった。やっと飛び立ったのは3時間後であった。
まさかこんな時に限って不都合が起こるなんて運が悪いなあ。
公園散策中の花束発見、その日家へ戻れば近親者が逝去したとの連絡あり。
そろそろ区費の集金かなと金を用意しておくと、「ピンポーン」お隣さんが集金に来る。
待てよこれって偶然か?
予想だにしていないところから赤瀬川氏の偶然との遭遇であった。
下記著書の一読をお勧めする。
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