晴れ間の憂鬱
子供たちが我が家を巣立って孫も生まれた。
時折、家族で遊びにやってきては、それぞれ仕事のこと、家庭のできごとの愚痴をこぼしていくようだ。
どうも男親には言いにくいらしく、妻が後日都合の良いことだけを私に話す。人間生きていくことはどこにいても大変なのだ。
それに引き換え私には、これといって大きな悩みは過ぎて行った。
秋雨が続く中ほんの束の間の晴れ間は心地よい。
ただ、 ここしばらくは連作障害のことで、苦悶の日々が続いているのが憂鬱の種だ。
畑の同じ場所で同じ野菜を連続栽培をすると、生育が極端に悪くなったり、枯れてしまう現象を連作障害という。
夏野菜がすっかり終わった畑は、再び耕作され、種を蒔くなり苗を植えるなりの作業を待っている。
にもかかわらず狭い畑では、いかに要領良く、しかも障害のでないように作物を作るには植え場所の特定が必要なのである。
悩んでいるといっても、たかが家庭菜園のことで、他人様には知る由もないので、さほど深刻に考える必要はないのだが、作る側としては前回よりは美味しいものを作りたいのが人情である。
昨年はイチゴつくりで連作障害にあい不作となった。
しかし今年の春はみごと克服し豊作となり、孫たちが美味しそうに頬張るイチゴをみるにつけ、ここに私の喜びをみいだしていたのである。
孫たちの元気を見ては少なくとも我が家での連作障害はなかったようで、作物栽培に関しては乗り越えていかねばならぬ。何かにつけ食卓の話題が増えていくのである。
(浜北区堀谷の半鐘)
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