ミニチュアカメラ
子供のころ、初めて手にした重量感のあるカメラを今でも記憶にある。
中学生ぐらいのことだったから、その形といい、大きさを覚えている。
確か子供の手に入る大きさで一眼レフの姿をしていた。
ミニだとはいえフイルムもどきを挿入して、撮影の真似事ができる玩具だった。
高校のころ写真クラブがあり、入部は一眼レフのカメラを持っているのが条件のように言われ、父に本物のカメラをせがむが、買ってくれたのは一眼レフではなかった。
発売まもない自動露出制御の大衆機ブームに合わせ、世界初の電子制御式35mmカメラと銘打つ「ヤシカエレクトロ35」のEEカメラであった。
写真を撮るのには当時としては申し分のない機種であったのに、入部の条件に当てはまらず父に愚図るが蹴散らされ入部は断念した。
その後、当時を振り返ったとき、いつも思い出すのはなぜかミニの玩具の一眼レフカメラであった。
玩具とはいえ子供心にもカメラとして認識している以上必ず本物はあるはずだとカメラ市へも足を運んだが、結局未だ本体は出てこない。未練ばかりが残るのである。
今手元にミニのカメラがある。
グリコのオマケの「ニコンF」まさにミニの一眼レフだ。
こども心に未練を残した大人への慰めなのか、グリコのオマケは自分にも次々ヒット。
カメラのドライキャビネットの中に安置され、静かに出番を待っている。
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