二俣線―地元写真家の刊行物
雨が続くとどうしても戸外での活動は敬遠しがちである。こんな時は図書館で本を探すのも楽しい。さまざまな発見がある。
郷土資料と表示された戸棚を見ていたらその中に写真集も含まれていた。
写真愛好家による自費出版かと手にとってみると、自分にも記憶に残る光景が写り込んでいる懐かしい鉄道の写真集であった。
郷土資料に残る「二俣線の詩 村木勝義写真集」は、昭和46年SLが廃止されるまで撮り続けた地元写真家の写真集である。
平成13年に静岡新聞社の協力を得て最初の「二俣線の詩」が発行され、第2作目が平成15年、第3作目は平成23年に「二俣線の詩Ⅲ」が刊行された。
著者は同書の中で「その時一緒に移しこんであるまわりの風景もまた大変貴重なものとなってしまった。」という。
確かに今ではマンション、工場などが立ち並び沿線の風景も変わってしまった。この変貌ぶりは過ぎ去った歳月の重みを感じさせている。
同書はモノクロの鉄道写真だが、地域の鉄道の歴史を後世に残すうえでは貴重な写真集である。
※国鉄二俣線は現在第3セクターの天竜浜名湖鉄道(天浜線)に引き継がれている。
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