若木信吾写真展Come&Goを鑑賞す
浜松市出身の写真家が東区出身だと聞いて、同郷のため俄然写真展が気になった。
先週土曜日10日に開催され、早4日目にして美術館へと足を運んだ。
展示室「ホームタウン」では何時の間にか板塀で囲まれたほったて小屋?に誘われ、見慣れた風景の中にいる友人家族の姿が続く。
「ポートレイト」では、俳優たちの何気ない仕草の中に普段の素顔に出会ったような気がした。一部に映画のスチール写真もあるようだが別段気にかからない。
若木氏の展示作品の中で一番注目していたのはフォトグラファーズ31人の写真の表情である。
思ったとおり笑っている写真などあるはずがなく、それぞれが、それなりの個性を静かに発奮している。なかでも蜷川実花氏、森山大道氏の表情は二人の作品から受けるイメージとは異なり興味津々。
高名な写真家には撮影する側が緊張しているのだろうか。写り込んでいる姿や顔は撮影者とは裏腹に案外自然でソフトさが伝わって来る。
そもそも写真家なんて人間は、自分が写真を撮られるのを好まない。
その厄介な難問に取り組み今回作品にしているので、多くの写真愛好家にはぜひ見てもらいたい作品群である。
開催期間は始まったばかり新鋭写真家若木氏の初の地元における個展の開催を称賛したい。
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