招き猫
天竜浜名湖鉄道の踏切を越え、町内の祭り会場へと向かっていた。
微かに祭囃子が聞こえてくる。
足早に期待を込めて、周囲にも気を遣いシャッターチャンスを窺う。
ひととおり撮り終えての帰り道、元来た道をたどる。
周りの光景は変わらないが、突然眼前に大きな招き猫が立っている。
来たときは存在すら気が付かなかったはずなのだがと、怪訝な思いでその看板を見直す。
なるほど気が付かなかったはずである。
道沿いからは、ただのブリキの箱でしかない。今は招き猫と対峙しているのだ。
よく見ると右手(右足)が上がっている。
この猫はオスで金運向上をもたらしてくれるらしい。
ちなみに左手だと開運だそうでメス猫だという。
縁起物の招き猫だとすると置き場所も問題となってくる。神棚か高いところがいいわけで、それも人を見下さない高さのところとなる。
とはいえ下記の写真の猫は背後に「とまれ」の標識を背負っている。
猫と対面した場合、相手は歩道上の人になるわけで「とまれ」と意思表示をしているようだ。
人を見下すどころか交通安全にも一役買っている招き猫でもある。(撮影地:周智郡森町)
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