アケビ
「犬も歩けば棒にあたる」ならぬ、山路を歩けばアケビの実に頭を当ててしまった。
大きさは握りこぶし以上もあり、まだ青々として食べ頃ではない。
我が家でも育てているが、蔓はどこまでも伸びていくのに、これまで一度だって実が成ることはなかった。
アケビにも雄雌があって2本ないとダメかと思ったことがあった。
しかし、1本でも実になるときにはなるという。
元来、アケビは「あけび」として実のなる植物として知られている。
熟せば甘い果肉のおいしい果物となる。
植物学者の牧野富太郎博士は
「あけびの実だが、その実の形は短い瓜のようで、熟するとその厚い果皮が一方縦に開裂する。始めは少し開くが後にだんだんと広く開いてきて、大いに口を開ける。その口を開けたのに向かってじいっとこれを見つめていると、にいっとせねばならぬ感じが起こってくる。その形がいかにもウーメンのあれに似ている。その形の相似でだれもすぐそう感ずるものと見え、とっくの昔にこのものを山女とも山姫ともいったのだ。」
ちょっと卑猥ともとれる例えだが、まことにそのとおりだ。
それでは我が家のアケビに実がならないのは、育ての親に甲斐性がないのか。
それとも山姫のあそこが男として魅力を感じないのか。
我が家では今年も実がならず、アケビは口に入らないのである。
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