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2017.10.01

アケビ

 「犬も歩けば棒にあたる」ならぬ、山路を歩けばアケビの実に頭を当ててしまった。
 大きさは握りこぶし以上もあり、まだ青々として食べ頃ではない。
 我が家でも育てているが、蔓はどこまでも伸びていくのに、これまで一度だって実が成ることはなかった。
 アケビにも雄雌があって2本ないとダメかと思ったことがあった。
 しかし、1本でも実になるときにはなるという。
 元来、アケビは「あけび」として実のなる植物として知られている。
 熟せば甘い果肉のおいしい果物となる。
 植物学者の牧野富太郎博士は
「あけびの実だが、その実の形は短い瓜のようで、熟するとその厚い果皮が一方縦に開裂する。始めは少し開くが後にだんだんと広く開いてきて、大いに口を開ける。その口を開けたのに向かってじいっとこれを見つめていると、にいっとせねばならぬ感じが起こってくる。その形がいかにもウーメンのあれに似ている。その形の相似でだれもすぐそう感ずるものと見え、とっくの昔にこのものを山女とも山姫ともいったのだ。」
 ちょっと卑猥ともとれる例えだが、まことにそのとおりだ。
 それでは我が家のアケビに実がならないのは、育ての親に甲斐性がないのか。
 それとも山姫のあそこが男として魅力を感じないのか。
 我が家では今年も実がならず、アケビは口に入らないのである。

Akebi29


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