秋の影法師
秋の夕日はビルの谷間にまで入り込んでくる。
ちょうど6階のフロアで下の路上を覗きこんだとき、その光の中に様々な人が照らし出され、長い影法師を作り出している。
彼らはどんな職業に就き、この時を過ごしているのか。
老人はどんな老後を過ごしているのか。
それとも単に家路を急ぐだけなのか。
女学生同志の笑い顔は何に喜びを感じているのか。
いずれにしてもその心のうちまではわからない。
ただ、影法師だけが長く背後に伸びているだけである。
同名の歌謡曲では主人公の過去を引きずるのが影法師だと歌っているが、そんな想いを込めて眺めていると、秋の入日にロマンを感じてくるのである。
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