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2018.11.04

美しさは丹精の証し

 今年の台風は、地域に停電と断水、家屋の損壊をもたらした。
 キクづくりが趣味の友人は、台風の襲来に備え新築したばかりの栽培場に避難させたものの、栽培場そのものが破壊され菊はその下敷きになり、秋の菊花展への出品が困難になってしまった。
 友人の嘆きは云うまでもない。
 しかも、この時期の菊の生育は、蕾を着け開花を待つばかりの状態で
「菊は一手かければ一に咲き、千手かければ千に咲き、万手かければ万に咲く花だ」
と菊づくりの先輩が云っていたが、まさに1年の丹精が実を結ぼうとするときであった。
 それでも多くの難を逃れてきた作る側にとっては、運がよかったと安堵の胸を撫で下ろしていたが、鑑賞する側となったときには、きっと作り手の努力を汲むことになろう。
 これから各地で開かれる菊花展ではそんな思いを胸に、存分に花を観賞し楽しんでみたいと思う。
 菊の美しさは単にきれいと思うだけではなく、作り手の丹精の証しでもあることを知るだろう。
 既に県内では、11月に入り目白押しでだ。
 浜北菊花展も伝統を受け継いで開催中である。
 会期は11月11日(日)まで
 会場  JA浜北営農緑化木センター内(浜北区新原)
 
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