美しさは丹精の証し
今年の台風は、地域に停電と断水、家屋の損壊をもたらした。
キクづくりが趣味の友人は、台風の襲来に備え新築したばかりの栽培場に避難させたものの、栽培場そのものが破壊され菊はその下敷きになり、秋の菊花展への出品が困難になってしまった。
友人の嘆きは云うまでもない。
しかも、この時期の菊の生育は、蕾を着け開花を待つばかりの状態で
「菊は一手かければ一に咲き、千手かければ千に咲き、万手かければ万に咲く花だ」
と菊づくりの先輩が云っていたが、まさに1年の丹精が実を結ぼうとするときであった。
それでも多くの難を逃れてきた作る側にとっては、運がよかったと安堵の胸を撫で下ろしていたが、鑑賞する側となったときには、きっと作り手の努力を汲むことになろう。
これから各地で開かれる菊花展ではそんな思いを胸に、存分に花を観賞し楽しんでみたいと思う。
菊の美しさは単にきれいと思うだけではなく、作り手の丹精の証しでもあることを知るだろう。
既に県内では、11月に入り目白押しでだ。
浜北菊花展も伝統を受け継いで開催中である。
会期は11月11日(日)まで
会場 JA浜北営農緑化木センター内(浜北区新原)
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