叫び
朝方いつものようにリビングに顔を出すと、妻が目が痛いと訴え叫び出した。
まさに容易ならざる剣幕の応酬である。
聞けば夜中に何かの拍子で両眼をこすったらしく「眼球に針が突き刺すような痛みが走る」のだそうだ。
「なんとかして」と訴えられても、こっちは医者ではないし、慰めようがない。
せめて、答えられるとするなら、せいぜい「医者にみてもらえよ」としか言いようがなく、落ち着くのを待つ。
午後、診察を受けて帰ってきた妻が
「両眼に描いたような傷の跡が残っているが、たいしたことはなかったみたい。目薬をすれば1週間程度で治ると言われた」とあっけらんという。
それにしては今朝のあの不機嫌は今となってはどこへいってしまったのだろう。
あてられた方はムンクの絵画「叫び」ではないが、突然の幻聴・幻覚に遭遇してしまった。
今、眼の前では、昼飯を美味しそうに、ほうばる妻の姿があった。
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