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2019.02.02

秋葉街道・天竜川 ひとり歩きの旅(読後感)

 身近な地域が書かれているのは嬉しいもので、興味深く読むことができたお勧めの一冊である。
 本書は天竜川の上流に住む作者が定年後、体力への挑戦を兼ね9日間という日程で天竜川の上流から秋葉山をめぐり、天竜川の河口を目指した日記風の紀行文である。
 歩いた距離は180㎞に及ぶひとり歩きの旅で、1日の終わりにその日の歩数が記されているのが健康のバロメーターなのか。
 浜松人としては珍しいコースではないが、著者のゆく先々での珍道中は身近な地域紹介冊子としても楽しめる。
 文章に添えられた写真は見慣れた風景でも、著者が一人行く姿を思うと妙に同情することもあり、最終日にはハプニングの連続で、大真面目に悪戦苦闘する様子は読む側に笑いを誘う。
 少々辛口の批評ではあるが、中身は別段これといってドラマがあるわけでなし、淡々と目的地へと向かっていくだけのことだが著者にとっては未知との遭遇、感動の体験だったに違いない。
 まあ「よう歩いたなあ。お疲れ様」である。
 それにしても、著者小林さんが天竜川の河口に達したときの達成感は、読者にも伝わってきた。

   
Akihahon
「秋葉街道・天竜川 ひとり歩きの旅]
   著者:小林千展  出版社:ほうずき書籍 2018/6/11発行

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