梅のトンネル
浜松市北区引佐町にある長楽寺から、さらに奥へ入ると梅のトンネルが見えてくる。
この辺りは、かつて一面が梅林であったのではと思わせる山肌の一部のようである。
今も残る階段状の梅のトンネルは、梅林の通路だったのではないだろうか。
石の階段を上り切れば、眼下に春陽を浴びた奥浜名湖が望める丘だ。
天浜線の線路の音も意外と近くに聞こえてくる。
鶯の鳴き声や梅の香りに包まれ、しばらくじっと佇んでいると
どこか似た光景が浮かんできた。
唱歌「みかんの花咲く丘」の歌詞を思い出していた。
この付近はみかんの産地でもある。
周囲の山裾を見渡せば、延々とみかん畑が広がっている。
懐かしい風景とともに、過ぎ去りし日々を想い安らぎのひとときとなった梅の丘でもあった。
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