後姿が淋しい雨蛙
コロナ禍と連日猛暑が続く8月は日中戸外を出歩くこともなく、ひっそりと我が家で過ごす。
菜園の水やりは早朝か夕方と決め、天を仰いでは「そろそろ雨でも来そうなものだが」とぼやいている。
この日の早朝、大樽の汲み置き水の蓋をとったら、縁の割れ目に一匹の雨蛙が座り込み外の様子をうかがっている。
雨が降らない日々を悔やんでいるのか、仲間はどうしているのかと所在を気にして後姿が淋しいようにもみえる。
でもこの場所は暑さは届かないし、水はたっぷりある。
しかも気が向けば自由に樽の中を泳ぎ回れるいたって快適な環境にある。
淋しいどころか、絶対他人には渡すことができない雨蛙の縄張りにもなっているはずだ。
主人はそんな思いには興味はなく柄杓を手に取って早速野菜への水やりを敢行。
雨蛙は飛び降り、草むらから大きな眼で恨めしそうに主人を睨む。
柄杓から毀れる水滴を頭に被りながら主人の動きにリズムを合わせ、雨蛙は勢いよく大樽に飛び込んだ。
雨蛙の縄張りはご主人様の行動とは関係なく健在であった。

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