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2022.09.27

百日紅とは

 毎日畑へ向かう道なのに、この花だけは気に留めず未だその名を知らなかった。
 いつだったか、我が家の裏道に散歩がてらに通りがかったご夫婦が帰宅したばかりの私に「この花は何ですか?」と訊ねてきた。
 一瞬、花ガラが落ちて実だけになった垣根のバラを挿して聞いてきたのかと思い「バラです」と応えた。
 後でこの時のことを思いだし、あの時は庭に咲いていたピンクの花を指して聞いてきたのだと気づいた。
 その花は今でも一部が残っていて、名は百日紅であった。
 誰がどこで手に入れて植えたのかは定かではない。花名は別に知らなかったのではないがサルスベリに似ているとは思っていた。
 畑に向かう途中の花と同じ品種のようだ。
 それが「サルスベリ」だとするなら違うと思っていた。
 なぜなら同様の木はまるでサルが滑って落ちてきそうなほどの皮をむき出しにした木肌の大きな木を知っているから。
 子供の時から見慣れている百日紅はこれだと思うのだ。
 花の名を問われたときはそう応えればよかったのだが、不思議と後を引いている。
 満更、植物には詳しいはずなのだが、この時ばかりは「猿も木から落ちるか」であった。
(道すがらのサルスベリ)
Sarusuberi

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2022.09.05

夏の終わりに

 先日来の大雨が過ぎて、久し振りの快晴となる。
 でも、台風はこれからが本番で青空には不穏な雲が四方から流れてくる。もしくは湧き上がっている。
 浜名湖畔に位置する浜名湖ガーデンパークに潮風の涼しさを求めて、日影を選びながらの散歩は決して楽ではない。
 やっとのことで腰を下ろせる場所に達すると、あらためて周囲を見渡し撮影ポイントを探してみる。
 すでに夏の終わりを告げたようなパーク園内は花たちも次のシーズンを見据えているようだ。
 海岸に面した木陰には秋に咲く花たちが人目を誘う。彼岸花も1本だけすっくと立ちあがっているのがあれば秋海棠が池畔に咲く。
 いたるところで蝉たちの亡骸が落ちているし、蝶の姿も翳りを見せている。
 取り立てて夏の終わりを告げる花々は見当たらないにしても、着実に季節は変わりつつあるようだ。
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