百日紅とは
毎日畑へ向かう道なのに、この花だけは気に留めず未だその名を知らなかった。
いつだったか、我が家の裏道に散歩がてらに通りがかったご夫婦が帰宅したばかりの私に「この花は何ですか?」と訊ねてきた。
一瞬、花ガラが落ちて実だけになった垣根のバラを挿して聞いてきたのかと思い「バラです」と応えた。
後でこの時のことを思いだし、あの時は庭に咲いていたピンクの花を指して聞いてきたのだと気づいた。
その花は今でも一部が残っていて、名は百日紅であった。
誰がどこで手に入れて植えたのかは定かではない。花名は別に知らなかったのではないがサルスベリに似ているとは思っていた。
畑に向かう途中の花と同じ品種のようだ。
それが「サルスベリ」だとするなら違うと思っていた。
なぜなら同様の木はまるでサルが滑って落ちてきそうなほどの皮をむき出しにした木肌の大きな木を知っているから。
子供の時から見慣れている百日紅はこれだと思うのだ。
花の名を問われたときはそう応えればよかったのだが、不思議と後を引いている。
満更、植物には詳しいはずなのだが、この時ばかりは「猿も木から落ちるか」であった。
(道すがらのサルスベリ)
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