万斛の高見橋夕景
しばらく雨の日が続いた夕方、西の空を振り返り今日は「夕陽」がきれいに出そうだと直感がした。
急ぎ自転車を漕ぎ我が家から西方へ向かう。
青空だったと見えた空に綿のような白い雲が流れてくる。
日差しがまばゆくなって周りの景色に眼を移す。
田園の中の道を日の沈む方向へ進めば安間川に架かる高見橋だ。
この辺は昔から万斛(まんごく)と呼ばれる地域である。
夏には近くの神社の祭りで沢山の花火が上がり周辺の町では有名だ。
そればかりか、この地名には少し昔話がある。
家康は大変縁起をかついでいたようで、永禄11年(1568)12月三河の国から浜松城に入城した際、縁起の良い村名を探させたところ万斛村を知る。
「まんごくから万石を連想した家康は、大変気に入り愛妾阿茶の局をこの村の庄屋鈴木権右衛門の家にお預けなさったと言う」(わが町文化誌:積志の流れ今むかし)
昔話か伝説はともかく、さてこの日の夕焼けはいかがだったろう。
予想どおり風はなく適当な雲が流れて、秋の黄昏時を演出してくれている。
そのせいかこの橋を渡る散歩者が多く、日没までのわずかな時間を彼らとともに共有できた。
素敵なくつろぎの時となったが、別段訳はないのにやはり夕景は寂しくなるものだ。
・・・・ からすが鳴くから帰ろうと。
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