そばの花と木喰上人の歌
今年もそばの花が満開である。
かつては荒れ地対策としてそばを作るところもあって、そう珍しい光景ではなくなった。
それに輪をかけて当時のテレビ番組みの影響もあり市内のあちこちの空き地に個人で育てる方が目立っていた。
だが、ここ最近はその耕作場所が住宅に変わり、はたまた空き地と化しているところもある。
作る方の高齢化もあるのかと思うが、私はなんとか10坪程度の畑でそばの栽培は続いている。
家庭菜園のため種まき時期が遅くなり、どうしても苗の背丈が低くなってきている。
それでも菜園近くを散歩する人には眼の保養となっているかもしれない。
以前、木喰上人のことに関心があって、その故郷ともいえる場所を訪問したことがある。
山間にそばの栽培をしている場所があり、まさに花の真っ盛りであった。
その時に思い出したのが「盛(森)がよければ二八ソバ・・・」木喰上人は日本を遍歴中にそばを対象に和歌も残している。
「心願歌集」の遠州森、虫生で詠まれた八十八首の中にこんな歌があった。
けんどんや そバによるのも からみかな
もりがヨケレバ ニ八十六
木喰上人も遠州森町でのそばを食べたのかと思うと、一層身近な人物に感じられる。
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