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2022.12.04

冬紅葉の浜松城公園

 浜松城公園が来年の大河ドラマの影響で改修され美しく生まれ変わろうとしている。
 12月に入って穏やかな冬入りかと感じながら散策を楽しんでいると、あまりに人出が多いのだ。
 来年はこの地にドラマ館もオープンするので、文句なくこれ以上の賑わいになることは間違いなし。
 かつてここには動物園があって何度も親たちと遊びに来たことを思い出す。
 帰路は浜松駅付近へ向かい松菱デパートでおもちゃを買って、ご機嫌でバスで自宅まで戻った。
 今となっては懐かしい記憶の一コマである。
 公園の木々は冬紅葉とまで枯れ落ちていず、散歩中の家族やら観光客が多くそぞろ歩いている。
 中には結婚式の前撮り写真撮影をしている一行もあり、良いシーンが撮れる場所として選ばれたことに自慢したいくらいだ。
 幼少時代に遊び場だった場所が、今では大人っぽい公園として管理されていることに戸惑いすら感じている。
 自分の生きざまや市政の長い時間の経過を振り返ったような週末であった。
 Fuyumomiji
 

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2022.12.01

鯉が飛んだ

 最近は天候の急変が忙しい。
 予報はかなり正確な時間を伝えてくれるが、雲の動きの早いことこの上ない。
 地域によって雨模様が左右されるようだ。
 この日、久しぶりに紅葉を満喫しようと市内の四ツ池公園へと足を向けた。
 近づくにつれ紅葉の進み具合がよくわかる。
 黒い雲がまもなく来るだろうとの不安があったものの、傘は持たずに歩き始めた。
 天候のせいか散歩中の人影は少なく、池で魚釣りをする老人たちがときどき見かける程度。
 秋が深まったこの日さすがに平日は静かである。
 鴨が三羽泳いでいたところでアングルを決め撮ろうとした瞬間、鯉が飛んだ。
 シャッターチャンスはものにできただろうか。
 予想もしなかった出会いは暗雲立ち込める天候がもたらしたようである。
 鯉は2度飛び跳ねて飛沫を上げた。
 そのたび周囲に大きな水音が響き、同時に連続シャッターの音が耳にせわしかった。
 やがて池は何事もなかったような静寂に戻っていた。
     鯉飛んで後に音なし秋の水
 誰の句だったか思い出せないが、目の当たりで起きたシーンそのものであった。

Coihaneru

 

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