鯉が飛んだ
最近は天候の急変が忙しい。
予報はかなり正確な時間を伝えてくれるが、雲の動きの早いことこの上ない。
地域によって雨模様が左右されるようだ。
この日、久しぶりに紅葉を満喫しようと市内の四ツ池公園へと足を向けた。
近づくにつれ紅葉の進み具合がよくわかる。
黒い雲がまもなく来るだろうとの不安があったものの、傘は持たずに歩き始めた。
天候のせいか散歩中の人影は少なく、池で魚釣りをする老人たちがときどき見かける程度。
秋が深まったこの日さすがに平日は静かである。
鴨が三羽泳いでいたところでアングルを決め撮ろうとした瞬間、鯉が飛んだ。
シャッターチャンスはものにできただろうか。
予想もしなかった出会いは暗雲立ち込める天候がもたらしたようである。
鯉は2度飛び跳ねて飛沫を上げた。
そのたび周囲に大きな水音が響き、同時に連続シャッターの音が耳にせわしかった。
やがて池は何事もなかったような静寂に戻っていた。
鯉飛んで後に音なし秋の水
誰の句だったか思い出せないが、目の当たりで起きたシーンそのものであった。
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