2020.02.29
毎朝、テレビ番組の「グレートトラバース」の300名山山行を楽しんで見ていると、たまには山に行ってみようと思うようになった。
思い立ったが吉日と、先日、自らの年齢を考えて地域内の低山秋葉山を目指すことにした。
連れ合いから「行くなら交通安全のお守りを買ってきて」といわれ、そういえば今年の元日から未だお守りだけは買い替えてなかった。
急に不安がよぎるが、これだけの目的があれば気持ちよく山行ができる。
最近になって行ったのは今から5年前で、ちょうど名残の雪が舞っていた時であった。
今回は残念ながら曇空、昨日は全国的に北陸方面で雪だというが、その影響はなさそうである。
下社から登り始めるが、周囲の状況は5年前と変わらない。
変わったのは自分の足取りである。さすがに運動もしていないと息が荒くなり、1町歩くごとに立ち止まり、呼吸を整える。
予定の山行時間より30分遅れて上社に到着。
無事お守りを購入し下山へと向かう。
下り始めて「富士見茶屋跡」という看板が目に入り左側の視界が明るいので、小休止して見学した。
読み進むうち一つの物語が展開されていたことを知った。
帰宅後WEBで紹介されているのではとの思いから検索してみると、某ページにたどり着いた。
ここに引用させていただくと・・・
2015年11月04日
秋葉山表参道に「富士見茶屋跡」の看板設置
秋葉山表参道30丁目で生まれ育った赤堀さんから、お母様の白寿のお祝いの記念に表参道の屋敷跡に立て看板を建てたいのだが、と相談された。彼女の書かれた自分史「ささゆり」は、多くの人たちに感動を与え、貧しいながらも愛情たっぷりの家族愛は、何度読み返しても目頭が熱くなる。おなじ年代に育った人たちに、かたちは違っても多かれ少なかれ共通の思い出をよみがえらせてくれたと思う。「母が生きているうちに、母がここで頑張っていたことを後世に残したい。」赤堀さんのお母様を思う気持ちに心打たれ、有志で看板設置のお手伝いをかってでた。
しかし、設置日の半月前、赤堀さんが圧迫骨折で病院に入院。二週間後には退院するも、とても歩ける状態ではない。仕方なく赤堀さん抜きでの作業となった。
屋敷跡から富士山の形をした厚さ15センチ程の平らな石が出てきた。看板の前に据えると、ちょうど三角形のあたまが富士山の方向に向いていた。これぞ富士見茶屋にふさわしい飾り石だ。
さっそく通りかかった登山者が足を止め、看板を読んでくれた。この先多くの登山者、参拝者の目に触れると思うとワクワクする。
赤堀さんの話によると、昔はあたりは茶畑でお茶工場もあったそうだ。いまは杉林となっていてその面影はない。その気になって良く見ると倒れた木の間からお茶の木が生き残っている。「秋葉奥の院酔夢庵」 https://suimuann.hamazo.tv/e6459088.html
マイフォト「塩の道 秋葉街道」 https://romance.cocolog-nifty.com/photos/akihasan/

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2017.10.01
「犬も歩けば棒にあたる」ならぬ、山路を歩けばアケビの実に頭を当ててしまった。
大きさは握りこぶし以上もあり、まだ青々として食べ頃ではない。
我が家でも育てているが、蔓はどこまでも伸びていくのに、これまで一度だって実が成ることはなかった。
アケビにも雄雌があって2本ないとダメかと思ったことがあった。
しかし、1本でも実になるときにはなるという。
元来、アケビは「あけび」として実のなる植物として知られている。
熟せば甘い果肉のおいしい果物となる。
植物学者の牧野富太郎博士は
「あけびの実だが、その実の形は短い瓜のようで、熟するとその厚い果皮が一方縦に開裂する。始めは少し開くが後にだんだんと広く開いてきて、大いに口を開ける。その口を開けたのに向かってじいっとこれを見つめていると、にいっとせねばならぬ感じが起こってくる。その形がいかにもウーメンのあれに似ている。その形の相似でだれもすぐそう感ずるものと見え、とっくの昔にこのものを山女とも山姫ともいったのだ。」
ちょっと卑猥ともとれる例えだが、まことにそのとおりだ。
それでは我が家のアケビに実がならないのは、育ての親に甲斐性がないのか。
それとも山姫のあそこが男として魅力を感じないのか。
我が家では今年も実がならず、アケビは口に入らないのである。


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2017.09.24
坂を下り始めたら目の高さほどのところに、二本の赤松をつなぐ大きな蜘蛛の巣が張り巡らされている。
やむなく頭をもたげて潜る。
この赤松の林を抜ければ、季節ごとに色を変える湿地帯に出るはずだ。
ツクツク法師の蝉時雨が降りそそぐ。
今月末にはシラタマホシクサが、きっと満開だろう。

(浜北森林公園にて)

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2017.09.03
これで二晩目の戦いである。
ネコの悲鳴がどこから聞こえるのかと気になっていたが、まさか我が家の軒下であったとは。
最初の日は近所に乳のみ児でもいるのかと不審に思いながら寝入っていた。
ところが、遠く聞こえていたネコの声が2匹になり争う声に変わった。
午前2時のことである。
2日目は最初から2匹の艶めかしい声が聞こえ、やがてドタバタ、クンズホグレズの悲鳴である。
しばらく我慢して様子をうかがっていたものの、時計の針は午前3時を回っていた。
思い切って雨戸をあけた途端、パタッと鳴きやんだ。
外は暗闇、雷鳴と稲妻が時折光る。
鳴りを潜めているネコの異常な興奮が伝わってくる。
今晩の動静が気にかかる。
近所迷惑でもあり、ネコを追い出す算段を思いつく。
夜間、庭に入れば瞬時に照らすライトの設置を仕掛けてみた。
これで撃退できるのか、またしても仁義なき戦いは続くのか。


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2017.04.25
あらためまして、「月並み寫眞堂」へご訪問ありがとうございます。
当ブログは既にご案内のように「PHOTO ROMANCE」から改名いたしました。
ブログの内容は言うまでもなく、月並み写真家的こころの日日譚です。
カメラの前で眼にした光景、耳にした情景など、日々に雑感・雑文そして写真で綴ります。
思いつくままの平々凡々な月並み写真のエッセイをお楽しみください。
今日も新緑が美しいですね!
(天竜川河川敷)

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2017.04.24
突然ですが、この度ブログ名を「月並み寫眞堂ミニ」と変更いたしました。
元「PHOTO ROMANCE」で10年以上開設してきましたので愛着はありますが、さすがに時代の流れには逆らえません。
ウェブ上には同名が右往左往し、影が薄い存在になってしまいました。
既にホームページも開設していましたので統合を思いついたのですが、ブログが消えてしまうのが惜しく寂しいとの思いから、何とか両者を生かす手段としてホームページの支店扱いの「ミニ」としました。
今後ともどちらもご贔屓にしていただければ幸いです。
元「PHOTO ROMANCE」改め新ブログ名「月並み寫眞堂ミニ」
ホームページ「月並み寫眞堂」

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2016.09.27
久しぶりに天高く気澄み、陽光燦々とした日となったのに、気温の上昇と湿度の高いのが気を重くする。
今日は自然の中でその気を払拭しようと秋の草花を求めて屋外へ出た。
公園での期待はもちろんシラタマホシクサである。浜松市内の北方の山間地にある森林公園はこの時期の目玉の花でもある。
生育地域が湿地帯のせいかウオーキングの人たちにはあまり人気がなく、平日などはひっそりとしている。
さて目的の湿地帯はいかばかりか?
坂を下ってくると樹々の間から何やら白い水面らしきものが見える。
近づくにつれ、湿地帯の様々な草花が、まるで風を受け、波がうねったように咲き乱れている。シラタマホシクサは今が盛りの満開であった。
過去にこんな場面に遭遇したときがあったろうか。
自分には何ものにも代えがたい心地がした。

(浜北森林公園にて)

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2015.03.16
浜松市の北方に位置する標高866mの秋葉山は、表参道が春野町の下社付近から発している。
ほかに裏参道として天竜川の流域に沿って2つの道がある。
昨今では裏参道を利用する人は少なく、駐車場が整備された表参道を行くことが多い。
これまでに何度か訪れた山であるが、今回のように雪の時に登るのは初めてであった。
暦の上では春が来た3月上旬、天候が冬型に戻り、風花が舞いそうだとの気象予報を得て雪の参道を行くのを期待した。
だがこの地方ではめったに雪に遭遇することはない。
単身、表参道の入り口に立った時、霜でも降りたかと見まがうほどの白さの道が続いている。
歩き始めて1時間、かつて茶屋があったという地点まで来たころには雪道を歩いていた。
さらに坊の跡や周囲の雪景色を楽しみながら1時間で山頂に到着する。山頂には三角点はなく秋葉神社の総本宮が建っている。
あたりは無音の世界と云ってよく、時折、秋葉の森を形成するヒノキの枝から雪の舞い散る光景が目に入る。
しばらくして頭上に黒雲が速度を増して現れた。天候が悪化するのではとの予感から、休む間もなく下山路をとる。同じ道を引きかえすだけである。
雪の中に残る自分の足跡を辿って一目散に下った。
案の定、下界におりたときは風花が舞っている。
もう少し山中で雪を楽しんでいてもよかったかなと悔やんでいた。秋葉山への道

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2015.03.07
岩古谷山は愛知県北設楽郡設楽町に属し、標高799メートルの険しい山容をなしている。
山中は東海自然歩道が貫き、地域では三大難所の一つと呼ばれている。
3月5日、登山口を目指す。
登山道は2通りあり、堤石峠を経由するコースと国道473号線堤石トンネルから直登するコースである。
いずれも険しい道で傾斜が大きく、登山道には梯子の設置や鎖が張られている。
今回は堤石峠のコースを往復した。
下界の風は穏やかで気温もさほど身に染みるほどではなかったが、峠についたときは猛烈な風と気温の低下で体が震えるほど冷える。
頂上付近からの眺望は、まず北方に遠く南アルプスの絶景を望むことができ、東には愛知の名峰平山明神山が周囲の山を圧倒して屹立していた。しかも眼下には和一の田園風景が広がり、さらに南に眼をやれば鞍掛山から宇連山へと続く山並みが「来いよ」と手招きでもしているかのように誘っていた。
かつてここに山城があったという。
三河岩古谷城は別称白狐城または田代村古城という。時代は遡り1435年に菅沼三郎左衛門が築いたとされる。
この急峻な山容では、防衛は可能でも生活は大変だったろうと当時に思いを馳せた。
山頂直下は風花でも舞いそうな天候ではあったが、山河より吹く風が「春はそこまで来ている」と気配を教えてくれたような気がした。
マイフォト「岩古谷山」



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2012.05.06
新緑の良い季節となったこの日5月5日、愛知県新城市の鳳来寺山を目指した。
もちろん山歩きである。だが今回は病後とあってどこまで歩けるかなという不安が憑きまとう。
普段、平地を歩いていればさほど体力の衰えを感じないが、階段を上がるとなると動悸が高まるのを覚える。
鳳来寺は明神山に似て火成岩などから出来ていて、自然の風化侵食作用により複雑で険しい地形が出来上がり、山岳修行の霊山として栄えてきた。
今回は、門谷集落の表参道から杉の巨木が周囲を取り囲む中を1425段の石段を登って鳳来寺本堂へ。本堂から奥ノ院を通って鳳来寺山頂をめざすルートを選んだ。
行き交うのはこども連れの家族が目立つ。普段着の軽装から重装備までさまざま、自分はそのどちらでもない。
帰路はコースを変え、馬の背展望コースを下ることにした。久しぶりに西側の尾根から境内を眺望しようというものだ。
展望台からの見晴らしはよく新緑の山中から顔を出しに本堂から頂上駐車場まで望める。だが、行程は決して楽ではない。
下りの道は仁王門まで続く。途中2箇所ガレたところがありルートを間違えそう。
赤テープの目印を付けておいてくれると助かるが、このままでは登山者へはお勧めできない。
先日明神山で鉄梯子から落ちて死亡との記事が出ていた。山歩きの面々には辛い記事だった。
一段と高齢者の山への楽しみはハードルが高くなるだろう。
整備が進むことを期待したい。https://romance.cocolog-nifty.com/photos/houraiji/
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